前回、STP(スパニングツリープロトコル)の動作を検証②で、YAMAHAルーターでは、STPが実装されておらず、冗長経路を作ると、ループしてしまいました

今回は、機器を「YAMAHA RTX32」→「Ciscoルーター892J」へ変更して、試してみたいと思います。こんなイメージです

STP12

実際に、Cisco892に、インターネット接続設定を行い、接続しました
赤い円で囲んだところが、冗長経路(ループ構成)になっています

stp11

PCをつなげると、PCがフリーズ(マウスも全く動かない・・)
スイッチのランプを見ると、経路両方共リンクがあがってしまっており、「ループ」してしまいました
PCからスイッチに接続するLANケーブルを抜くと、フリーズは解消

恐らく設定がよくないのでしょう

機器側で状態を見てみたいと思います

Cisco 892の状態を確認してみる

コンソール画面より、確認していきます

・STPは動作しているか?
#show spanning-tree
結果を見る限り・・
 -STPは動作している
 -FE0, FE1共「Forwarding」状態になっている
 -BPDUを送信しているが、受信していない
stp12

この情報をみると、Allied側が悪そうな感じです

Allied GS908Mの状態を確認してみる

以下のコマンドは投入済み
>enable stp
>SET STP RSTPTYPE=STPCOMPATIBLE※
※この機種のデフォルトSTPモードは、RSTPなので、通常モードも対応させる)

・STPの状態を確認
>show stp portstate=
 -STPは動作している
 -Port6, Port7共「Fowarding」状態
stp13


こんな状態でした

機器単体で試してみた

この後、いろいろ試行錯誤したのですが
現象は改善されませんでした

ひとまず、機器それぞれで動作を確認してみました

具体的には・・
LANケーブルをぐるっと回して、自分だけでループ構成にしてみました
stp14
・Cisco892
#show spanning-tree
しっかり、「blocking」ポートが出来ました
問題なさそうです
stp15

・Allied GS908M
>show stp portstate=
相変わらず、両ポートとも「Fowarding」状態
stp16

Allied 908M側の設定が悪そうな事は分かったのですが
それ以上の原因がわからず、タイムアップとなってしまいました

また、時間があるときに仕切り直しで、検証してみたいと思います